寫眞譚第二回写真展『五重奏』が終了しました!!

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2014年6月10日(火)から6月22日(日)までNADAR/TOKYOで開催されていた寫眞譚第二回写真展『五重奏』が無事に終了しました。

ご来場いただいたみなさま、メッセージをくださったみなさま、どうもありがとうございました。

 

『五重奏」というタイトルをいただいたとき、

たくさんのものが集まって一つのものを形作るものを展示したいなと思っていました。

五重奏って、様々な楽器の音が奏で合って一つの音楽を作り上げていくでしょう?

そのイメージを私なりに表現したいなと思ったのです。

じゃぁ、私が撮れるイメージってなんなんだろう?と思ったとき、

最初に思い浮かんだのが、日々の暮らしの中につねにある手仕事でした。

数ある手仕事の写真から出展作を組もうかと思ったのですが、

最終的に落ち着いたのは、タイトルをいただいた時にはまっていたグラノーラ。

グラノーラの完成図と作るために使った素材を組み合わせ、

私の『五重奏』を作りあげることができました。

 

プリントはプルントの小林さんにお願いしました。

素材の艶感、透明感、質感を生かしたいと希望を伝え、

『今年のさくら』展同様、局紙を使って出力してもらいました。

観る位置により光の加減が異なるため、

立ち位置により表情が異なる写真を楽しんでもらえたのではないかと思っています。

そして、今回の展示で、私の写真と局紙の相性はかなりよいのではないかと実感しました。

額装をお願いしたのは、Roonee 247 photographyの杉守さん。

グラノーラと私が持つ雰囲気にあった額装に仕上げていただきました。

今回、写真の持つ雰囲気と額装がぴったり合っていたという感想をたくさんいただき、とても嬉しくなりました。

お二人に心からの感謝を捧げます。どうもありがとうございました。

そして、これからもよろしくお願いいたします!!

 

今回、初めて素材というものにとことんつきあい、

素材そのものが持つ形の美しさに改めて魅了されました。

どの個体をとっても一つとして同じものはなく、それぞれがとても美しいなぁと思うようになり、

手仕事をする際の素材の扱い方が、

今まで以上に愛おしく、ていねいになったような気がしています。

また素材は、自然が産み出した造形物の一つ、

造形物フェチの私としては、どうしてこのことに気づかなかったのだろう?と

新たな発見がありました。

 

今回の展示を観て、

私のことを知っている方たちから、

あぁ、らしい写真だね、と、

また実際展示を観にきてくださった初めて会う方から、

この写真があなたのものでしょう?という言葉をもらうようになりました。

これは、とても嬉しい反面、

私のことを全く知らない方が私の写真を観て、

なにを感じて欲しいか?、どんなことを汲み取って欲しいか?

という課題が生じるきっかけとなりました。

構図、ライティングを突き詰めることも合わせ、

まだまだ日々是精進が続いていきます。

こういうきっかけをいただけることが、

展示を定期的に行う意味のひとつなのではないかと思います。

 

2014年に行う展示の中で一番のビッグイベントは終了しましたが、

終了と同時に、来年への準備が始まっています。

今よりもっと私が在りたい私になるように、

私の暮らしの中に写真がもっと寄り添っているように、

日々を積み重ねていければと思っています。

 

これからもよろしくお願いします。

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