ぶどうジャム

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2015年9月5日のてしごと、「ぶどうジャム」。

「好きな果物はなに?」と聞かれたら、

私は迷わず「ぶどう」と答えるだろう。

それは子どもの頃から変わらない。

デラウェアでも巨峰でも、マスカットでもチリ産のぶどうでも、

ぶどうというものに目がなく、食べていいといいと言われれば、一房は今でもペロリと余裕でいける。

この果物の何にそんなに惹きつけられるのかわからないけれども、

皮の近くの渋さと果肉の甘み、水気、食感、小さな種、食べる時のなんとも言えない煩わしさ。

指先が紫色に染まるところまでも愛おしい。

9月に入るとベリーAという品種が出てくる。

私は毎年その品種が出るとジャムに仕立てる。

理由は単純、値段が手頃だからだ、ただそれに限る。

夜中、身を半分に切り、種を取り除いたあと、鍋に入れ適量の砂糖をふりかける。

置くこと一晩、砂糖が溶け、たっぷりの水分が出てくる。

その水分を使って、身をヘラでつぶしながら煮詰めていく。

皮ごと煮詰めているので、心持ち緩めのところで火を止め、レモン汁をかけて出来上がり。

ヨーグルトにかけて食べるのも美味しいが、

一番はレアチーズケーキに添えて食べるに限ると私の頭のどこかが指令を出す。

それは頭のどこかでワインとチーズの組み合わせを思い描いているからにちがいない。

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