2015年12月29日のてしごと、「マルメロのパウンドケーキ」。
毎年30日に友人宅で開催される忘年会への差し入れにと焼いた。
この忘年会も今年で11回目、ここまで続いたことに驚くとともに、このご縁がいつまでも続くことを願う。
10月に作ったマルメロのジャムは少し硬めに出来上がったので、これは焼き菓子に入れたらきっと美味しいものが焼きあがると思っていた。
マフィンにするかパウンドケーキにするか迷ったのだが、瓶の中に入っているジャムを見ているとだんだんパウンドケーキ向きだなと思うようになってきた。そう、それはまるでジャムが語りかけているみたいだった。
パウンドケーキならしっとり重い焼き上がりの方がこのジャムにしっくりはまるのではないかと思い、卵は別立て、ベーキングパウダーは使わないというここ最近はまっているレシピをもとにアレンジした。焼き上がり、断面の美しさにうっとりしてしまったのは言うまでもない。
こんな出来上がりが似合うのではないかと、素材の声を聞きながら、寄り添い、作る。
私はこのようなてしごとを2016年もやり続けていく。