藤原さんの展示を観に蒼穹舎へ。故郷の滋賀の写真たち。初めて藤原さんの作品を観たのは、めちゃくちゃかっこいいポートレート(ジャズミュージシャンだった、はず)で、ドライでそしてクールな感じがした。今回はそんなことはなく、琵琶湖周辺の風景が多いためかとてもしっとりしていた。水がしたたっている、ぽたり、ぽたり。そんな感想を藤原さんにお話したら、あれは素材がめちゃくちゃかっこいいからだよと笑っていた。また水を撮るのはすごく楽で心地よいとも。きっとこれは雪国の人が雪を撮るのと同じ感覚なのだろうなぁと思った。自身の身体の中に、幼い頃から染み付いている何気ないもの。果たして私にとってのそれはなんなのだろうか?そんなことを考えつつ会場を後にした。