つま先から編む靴下

dsc_4713

2015年10月3日のてしごと、「つま先から編む靴下」。

この4月ごろから編み物熱がぱたっと切れた……。

昨年は編み物がとても楽しくて、

これを編もう、あれが編みたいと、

毛糸を購入したり、本を眺めてアイデアをもらったりと編み物三昧だったのに、

その熱がふつりと切れた。

編み物をする気分じゃないというより、編み物に対する熱意がなくなったのだと思う。

あれほど熱意を注いでいたものがぱたっと途切れるってこういうことかぁと、

どこかしら他人行儀な視線が私自身を見つめていた。

そんな私の編み物熱が戻ってきたのは8月末。

晩夏とは思えないほどの涼しさに、そろそろ編みたいなぁという気持ちが、

むくむくと湧き上がってきた。

新しいものを編むのもいいが、まずは編みかけをなんとかしようと、

再び編み始めたのがこの「つま先から編む靴下」。

2つ目のかかとまではすでに編みあがっていたので、

あとは増やし目をいれながらハイソックスに仕立てていく。

会社の昼休み、お昼ご飯を食べたあと、ただただ無心に編む。

思っている以上に編む速度が速い。そして心が無心になっていく。

そうか、ここ最近私の暮らしに足りなかったものはこれだったのか。

取り戻した大切な時間、またここから大切に育んでいきたい。

201406_01きょうのあみもの

dsc_32041

 

好きなてしごとの一つに、「編みもの」があります。

1本もしくは2本の糸を編みすすめていくといつしか1枚の布になり、

その布から新しい形が生まれてくるという過程が好きで好きでたまらないのだと思います。

 

今年に入ってからなぜか靴下を編んでみたくてしょうがありませんでした。

あまりにも寒く冷えきった冬だったからでしょうか?

自分で編んだ毛糸の靴下が足を包んで温めることを想像するだけで、

冷えきった身体がぽかぽかしていくような心地になりました。

さぁ、作ってみようとチャレンジしたものの、

一度も靴下を編んだことがない私にとって、

とりわけかかとの部分の難易度が高く、

なかなか編み進めることが出来ませんでした。

 

そんなとき、keitoという毛糸専門店で開催していた「輪針2本で編むソックス」というワークショップに参加しました。

靴下は鎖編みから目を作り足首から編むという作り方しか知らなかった私にとって、

履き口から編むという作り方は、

こっちから編む方法もあるんだと新しく学んだことがとても新鮮で、興味深く、

どんどん編み進めることができました。

また、かかとも引き返し編みという編み方を使うのではなく、

減らし目、増やし目を用いて作り、あとでとじるという方法が、

初めて靴下を編む私にとって、靴下を作るというハードルをぐんと下げてくれたような気がしました。

その後、つま先のメリヤスはぎ、かかとのすくいとじは我流でやっていたのを修正しよう決心し、

編み物仲間に教えてもらったり、もう一度keitoに行ってスタッフの方に教えてもらうなど、

かなり手こずりましたが、ようやく私のものになったのではないかなと思っています。

 

梅雨に入り、もうすぐ暑い夏を迎えるというのに、

私の編みもの熱は冷めることを知りません。

きっと今年の夏は暇さえあれば、手を動かし、何かを編みすすめていることでしょう。

次は何を編もうかな?

編みものノートも作りたいな。

そしてこれからも私のペースで編みものというてしごとを楽しんでいきたいな。