レモンのマーマレード

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2015年9月19日のてしごと、「レモンのマーマレード」。

国産レモン(緑)が出回り始めたので早速作ってみた。

レモンに限らず、私にとってのマーマレード作りの醍醐味は、

煮詰め終わって味をなじませるために冷ますと、ぷるんとゆるく固まる。

その状態をへらでぐちゃぐちゃに崩すこと、それに限る。

たまに心の奥底から湧き上がってくる、

わざと壊してめちゃくちゃにしたくなる衝動を、暴力性を、残虐性を、

出来上がったばかりのマーマレードにぶつける。

瓶には固まった状態のまま入れられるわけはないので、

結果としては崩すのだが、ぐちゃぐちゃにする必要はとりわけない。

かといって、ぐちゃぐちゃにしたても味が変わるわけでもない。

ただただぐちゃぐちゃにしたいという思いにかられ、

その思いにあらがえなくてやっているだけのことなのだ。

そして、そこからわかることといったら、

私の中に、私自身が理解しがたい闇が存在すること、

ただそれだけ。

 

黒糖バナナマフィン

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2015年9月12日のてしごと、「黒糖バナナマフィン」。

いつもはくるみを入れるのだが、

あいにくうちにあるのは4種類のナッツが一緒に入った袋のみ。

くるみ、アーモンド、マカダミア、カシューナッツ。

4種類のナッツを使ってしまうと、

焼き上がりが華やかになってしまうので、

素朴な味を味わいたい私としては、ちょっと違い、使いたくない。

そこからくるみだけを抜き出して焼くのもありなのだが、

なんだかめんどくさくてやる気にならない。

こういうときに便利なのが全粒粉だ。

焼き上がりがぽろぽろと多少崩れやすくなるが、

小麦粉本来がもつ香ばしさがぐっと前面に出てくる。

くるみの食感は残念ながら真似できないが、

素朴さを味わいたいのならこれで十分。

食べる直前にトースターで温めて、

マフィンの中に溜まったバナナの水分を外に出す。

バターをたっぷりつけて、さぁ、食べよう。

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ぶどうジャム

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2015年9月5日のてしごと、「ぶどうジャム」。

「好きな果物はなに?」と聞かれたら、

私は迷わず「ぶどう」と答えるだろう。

それは子どもの頃から変わらない。

デラウェアでも巨峰でも、マスカットでもチリ産のぶどうでも、

ぶどうというものに目がなく、食べていいといいと言われれば、一房は今でもペロリと余裕でいける。

この果物の何にそんなに惹きつけられるのかわからないけれども、

皮の近くの渋さと果肉の甘み、水気、食感、小さな種、食べる時のなんとも言えない煩わしさ。

指先が紫色に染まるところまでも愛おしい。

9月に入るとベリーAという品種が出てくる。

私は毎年その品種が出るとジャムに仕立てる。

理由は単純、値段が手頃だからだ、ただそれに限る。

夜中、身を半分に切り、種を取り除いたあと、鍋に入れ適量の砂糖をふりかける。

置くこと一晩、砂糖が溶け、たっぷりの水分が出てくる。

その水分を使って、身をヘラでつぶしながら煮詰めていく。

皮ごと煮詰めているので、心持ち緩めのところで火を止め、レモン汁をかけて出来上がり。

ヨーグルトにかけて食べるのも美味しいが、

一番はレアチーズケーキに添えて食べるに限ると私の頭のどこかが指令を出す。

それは頭のどこかでワインとチーズの組み合わせを思い描いているからにちがいない。

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かぼちゃとナッツのマフィン

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2015年9月5日のてしごと、「かぼちゃとナッツのマフィン」。

先週以来、土曜日のお昼ご飯にマフィンを焼いているが、

焼いてみたくて焼いたではなく、

お昼ご飯何食べよう?と冷蔵庫を眺めていると何もなく、

買い物に行かずに作れるものといったら焼き菓子しか思い浮かばない……。

かぼちゃを選んだのも冷蔵庫にあったかぼちゃをそろそろ使わないとだめだなと思ったからだし、

ナッツにしたのも貯蔵庫にあったくるみの量があまりにも少なかったから。

私のてしごとは毎度のことながらこんなものだ。

特別なことは全くといっていいほどないし、

だからこそ今までも、そしてこれからも続けていけるのだと思う。

いずれにせよ、この分量で作ったのは初めてのことなので、

忘れないうちにノートに何かしらのメモを残しておきなさい、

それだけは忘れずにしなさいと、

脳が身体に指令を出している。

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黒糖バナナマフィン

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2015年8月29日のてしごと、「黒糖バナナマフィン」。

ここ数日涼しくなったせいか、

バナナが熟すのに日数がかかるようになった。

黒い黒点ができるのをただひたすら待つ。

まだかな?まだだな。

そんな押し問答を何日も一人繰り返し、

ここぞというタイミングでバナナを使った何かを作る。

この日の気分はマフィン。

焼きたてのふわふわをお昼ご飯に食べたくて。

そしてそういうことができることが、

私にとって幸せなことなのだと思う。