2015年8月1日(土)、岡山に桃狩りへ。
昨年も企画されていた旅企画、所用があり参加できなかった。
もしまたこの企画があるのならさんかしたいなとずっと思っていた。
思っているとなにかしらのきっかけがどこからともなくやってくるわけで、
今年の4月くらいに「夏に、それも清水白桃の出回る時期に岡山に桃狩りに行かない?」とお声がかかった。
これはチャンスだっ!と思い、鉛筆で手帳に「桃狩り、清水白桃、8月上旬」とすぐにメモした。
その後、人事異動があったり、母が入院したりと、
本当に行けるのかしら?と思えるようなことが何度かあったが、
1年越しで夢が実現した。
やはり書くということは夢を叶える上で重要なことだと実感した。
残念ながらその前の週にこの地方を襲った台風のせいで、清水白桃を狩ることはできなかったが、
果樹にたわわに実る真白き桃はとても美しく、甘い香りがそこらじゅうに漂っていた。
柔らかく手で包み、優しく手で木からもぎ取る。
狩った桃の食べごろは3日後くらいから。
自分で狩ったものはただそれだけのことなのに特別で、
箱から香る匂いを嗅いでは笑みがあふれてしょうがなかった。
愛しい、愛しい、私だけの桃。
その後、まさに食べごろの白桃を食す。
皮をむいた瞬間、手に果汁が滴り落ちる。
果肉を食べる、果汁を舐める。
みずみずしい桃を余すところなく味わい尽くすためにどうしたらいいか、
ただただ五感だけを張り詰めた。
食べるってきっとこういうことだ。
食したあとは、なぜだろうか、身体中から桃の匂いがした。