作り手のみえるもの

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昨年12月から様々な粗塩が我が家にやってきている。

フランスの岩塩、直島のソラシオ、能登の揚げ浜塩……。

いただいたものもあれば、自分で購入したものもあるが、

それにしても粗塩がやってくる率がものすごく高く、

こんなことが起こるのは生まれて初めてのことだ。

もしかして私、塩を引き寄せている?とふと思ってしまうくらいだ。

そんな中、昨日注文していた塩が届いた。

愛媛県上島諸島の弓削塩。

作り手は、先日旅行した尾道で知り合った方。

塩を作っている話を聞き興味を持った私は、早速彼の作った塩を送ってもらった。

今晩、この塩を使って私はスープを作った。

様々な野菜を鍋に入れ煮込み、彼の作った塩を使って、味を整え、完成させる。

なぜだか彼の佇まいに似た柔らかい味がした。

檸檬のマーマレード

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2015年4月12日のてしごと、「檸檬のマーマレード」。

夜中にマーマレードを作り、一晩味をなじませるためにそのまま冷ます。

朝、蓋を開けた時、一体どうなっているのだろうか?

その瞬間に毎回必ずと言っていいほどドキドキする。

ゆるくない?かたくない?

ちょうどよくぷるんとなっている?

へらで崩したらゆるいゼリーみたいな感じに出来上がっている?

私にとって自分好みのマーマレードを作れるかどうかは、

どれくらいまで煮詰めたか、それに尽きる。

足りないと水っぽくなる、やりすぎると固くなる。

それは経験を積んだからといって自ずと時間が決められるものではなく、

その都度使う果物と対話し、自分の感覚、直感を信じて煮詰めていくしかない。

これくらいなら?という状態の煮汁を何度も何度もたらしてみて、

冷めた時の固まり具合を想像する。

これで大丈夫、あともう少し。

その塩梅と毎回毎回格闘している。

そして、答えなどでるはずがないその格闘があまりにも楽しいので、

私は何度も何度も繰り返し同じ果物を使って、

マーマレードを作っている。

土佐文旦のパウンドケーキ

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2015年4月12日のてしごと、「土佐文旦のパウンドケーキ」

先日『すてきなあなたに6』大橋鎮子編/暮らしの手帖社を読んでいた時に見つけたレシピで焼き上げたパウンドケーキ。

レシピでは夏みかんの砂糖漬けを使っていたけれども、

ちょうどピールみたいな土佐文旦のマーマレードを先日作ったので代用した。

パウンドケーキを作る時、私はいつも卵を卵黄・卵白を一緒に入れていたのだけれども、

このレシピでは卵白をメレンゲ状にして別立てにして、ベーキングパウダーは使用しない。

どんな感じに焼きあがるのかなと興味を持ち、作ってみた。

外身はかりっと、中身はふんわり柔らかい感じに焼きあがるのかと思っていたら、とんでもない。

確かに外見はかりっとしていたが、中身はとてもきめ細かいのに、しっとり、ずっしりしている。

その中にふわりと香る土佐文旦、酸味と苦味が一緒に口の中にやってくる。

たまらない。

中に入れる柑橘類を変えることで何通りの味が楽しめそうなパウンドケーキ。

これからの季節、何回も焼き上げそうな予感でいっぱいだ。

檸檬

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春から初夏にかけて柑橘類を使ったマーマレードを作ることが多いです。

その中でも檸檬のマーマレードは特別な一品。

匂いの爽やかさ、華やかさ、

食べた時の苦味と甘酸っぱさ。

私の中では檸檬に勝るものはなく、大好きなマーマレードなのです。

トーストに塗って、ヨーグルトに入れて、ケーキに添えて。

さてさて、今回はどうやって食べましょうか?

IZABEL LAM

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ダイニングテーブルに花を飾る。

今年に入ってから続けていることの一つ。

季節の花を選んだり、ちょっと先取りしたり、

前回は青だったから緑にしてみようと色で選んだり。

今回は親友から20年前位にお誕生日プレゼントでいただいた花瓶を久しぶりに使ってみようと、

緑色の紫陽花をチョイス。

個性的なデザイン、もらった当時はおしゃれすぎてどう使っていいかわからなかったけれど、

ようやく気負わず使えるようになりました。

うん、歳を重ねるのも悪くない。

てっぱん

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先週末、尾道市(向島)でいただいた尾道焼き。

朝の連続ドラマ小説『てっぱん』(2010年・NHK大阪)の主人公・あかりが

大阪で祖母と一緒に切り盛りしたお店「おのみっちゃん」で焼いていた尾道焼きも

こんな味だったのかしら?とふと思いながらぺろっと食べてしまいました。