2014年12月4日(木)から12月14日(日)までCrossroad Gallaryで開催されていた「カメラな旅 写真展」が無事に終了しました。
ご来場いただいたみなさま、どうもありがとうございました。
「カメラな旅」という美味しいものを食べて、観光して、緩やかに写真を撮るというグループに参加することになり、
11月にメンバーで訪れた長崎の写真を展示しました。
額装した作品は、長崎の爆心地側にある被曝クスノキです。
原爆の投下により一度は焼け落ちた木ですが、2、3年後に芽を吹き返しました。
この幹を見たとき、愚かな私たちをお許しくださいと祈り続ることしかできませんでした。
そして祈っていると上から葉ずれの音や木漏れ日が差し込んできて、
私たちはこの世に生かされているという気持ちになり、
ぱぁと目の前が開けました。
この世に生かされているのなら、私に与えられた役目をきちんと自覚しよう。
そして、ただひたすらにそのことだけをていねいにやり続けよう。
11月の長崎の旅は、私にこんなことを教えてくれました。
******************************************************
今年7月に母がくも膜下出血で倒れました。
その時、唯一私が触れることができたものが写真でした。
映像は動いてうるさいし、音楽は耳に障る。
絵画は主張が激しすぎて、現代美術を観るには心も身体もついていかなかった。
なぜそれが写真だったのかいまだにわかりません。
作品を通して、自分の心の奥にどっぷり浸り、浮上することを繰り返し、
心のバランスを取っていたのかもしれません。
いずれにせよ、
私は写真に救われ、たくさんの方々のご縁とご好意に助けられた半年間でした。
この場を借りて改めてお礼申し上げます。
どうもありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いいたします。
幸いなことに、母は後遺症も残ることなく、毎日を元気に過ごしています。
いつまでもそうあって欲しいと願う、2014年の年末です。