2015年4月12日のてしごと、「檸檬のマーマレード」。
夜中にマーマレードを作り、一晩味をなじませるためにそのまま冷ます。
朝、蓋を開けた時、一体どうなっているのだろうか?
その瞬間に毎回必ずと言っていいほどドキドキする。
ゆるくない?かたくない?
ちょうどよくぷるんとなっている?
へらで崩したらゆるいゼリーみたいな感じに出来上がっている?
私にとって自分好みのマーマレードを作れるかどうかは、
どれくらいまで煮詰めたか、それに尽きる。
足りないと水っぽくなる、やりすぎると固くなる。
それは経験を積んだからといって自ずと時間が決められるものではなく、
その都度使う果物と対話し、自分の感覚、直感を信じて煮詰めていくしかない。
これくらいなら?という状態の煮汁を何度も何度もたらしてみて、
冷めた時の固まり具合を想像する。
これで大丈夫、あともう少し。
その塩梅と毎回毎回格闘している。
そして、答えなどでるはずがないその格闘があまりにも楽しいので、
私は何度も何度も繰り返し同じ果物を使って、
マーマレードを作っている。