2015年10月24日のてしごと、「紅玉のジャム」。
今年もりんごのシーズンがやってきた。
毎シーズン私は、年内は紅玉、年明けはふじを使って、
てしごと、といってもジャムだけだが、をしている。
毎シーズンは他のものにもチャレンジしたいと思っているのだが、
果たしてジャム作りの楽しさを超えるものがあるのだろうか?と
なかなかそのラインを飛び越えられない。
ただ飛び越えられないと枠にはめてしまっているのは私自身なので、
飛び越えたいと思っているのなら、やはり飛び越えるべきだし、飛び越えられると思っている。
これは今シーズンこのラインを飛び越えることは、私の課題となっているのかもしれない。
と、ここまで書いていてなんなのだが、
やはり今シーズン初のりんごを扱うてしごとは、
ジャムを作ることを迷わず選択した。
紅玉はふじに比べ水分が多いため、煮る時間が短く済むので、気軽に扱えるのがいい。
また紅玉だけがもつ酸味は野性味にあふれていて、
私を引きつけてやまない。
そして皮の色。
紅玉でジャムを作る時は必ず皮を入れて煮詰め、
ほのかな赤色を着色する。
これは私の中の決まりごとであって、
例えば皮を入れないというラインを飛び越えることは、
おそらくないだろう。
変えられないものを受け入れることと変えられるものを変えることと。
この二つのことのバランスをうまくとりながら、
私はこれからもてしごとと付き合っていくのだ、と思う。