2015年11月22日のてしごと、「みかんのジャム」。
このレシピは2年前から持っていたのだけど、なぜか作ろうとは思えなかった。
というのも、以前ポンカンでマーマレードを作ったとき、ものすごく苦く仕上がってしまった。薄皮を剥かなかったからか、皮の白い部分を取りきれなかったからか……。原因はいろいろ考えられるのだが、それからというもの薄皮の薄い柑橘類でジャムを作ろうとは思わなくなってしまったのだ。毎年みかんの時期になるたびに、今年こそは作ってみよう!とレシピを引っ張り出すのだが、やはり触手が動かない。トラウマになってしまったのだろう。
けれども、今シーズンは自然と作ってみようという気持ちが身体のなかから湧き出してきた。このタイミングを逃すことはないなと思い、身構えずにチャレンジしてみた。
ジャムというよりソースみたいな仕上がり、濃厚で、甘酸っぱい。そしてポンカンで作ったときのあの苦味は全くと言っていいほどない。一体あの苦味はなんだったのだろうか?
たっぷりとヨーグルトに注いで食べる。
私は一つのトラウマから脱することができ、そして新しい味を作る喜びを手に入れた。