大切にしていくこと

テーブルに飾ってあった花が傷んでしまったので、玄関前に咲いていたどくだみを摘む。茎にはさみを入れたとき、思わず心の中でどうもありがとうと呟いてしまった。ただそこにあっただけのものが手を加えたこと(といってもはさみを入れただけだけど)、私のものになる。なんだかとても不思議な感覚だった。豊かだなと思った。

自分の育てたもの、近くにあるもの、親しいものが自分の暮らしの中に入り、彩られていく。華やかではないが、きちんと地に足がついた美しさがそこにはあり、その美しさを私は愛しいと思った。豊かだなと思った。そしてこの2ヶ月、私はこのような出来事をたくさん味わった。摘んだどくだみもそうだが、友人の育てたレモンや野菜たち、ふとしたタイミングで届く手紙や写真や音楽……。私がこれから大切にしていくものはこういう美しさであり豊かさ、ふぅと大きく息をはく。

どくだみを摘んだらものすごく土をいじりたくなった。ただ多肉植物さえ枯らす私にはなかなかハードルが高いのではないかと躊躇している。でもやってみたいと密かに思っている。

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