le23.04.2017

新潟市美術館で、「広重ビビッド」を観る。室内全面に繰り広げられる縦位置は、昨日の2000枚の写真集が思い出される。かちっ、かちっと音を立てたようにはまる縦位置は、余白あふれる横位置と違い、観る者に適度な緊張感を与え、それがまた心地いい。そして広重は引き算、北斎は足し算。

前川國男氏の遺作となるこの館、タイル地に空と緑が水面のように写り、コンクリートには気づかれないようにひっそりと木の木目が模様されていた。2月に彼女と訪れた美人林もこのように新緑の季節を迎えたことだろう。

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