グラノーラ

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2015年5月28日のてしごと、「グラノーラ」。

先日父が作ったグラノーラをもらい、なんだか私も久しぶりに作ってみたくなって、手を動かした。

急に作ろうと思い立ったので、材料はうちにあるものだけで作ることにする。

オーツ麦、ライ麦、くるみ、アーモンド、マカダミアナッツ、カシューナッツにレーズンとイチジク。

甘みはさらっと仕上げたいためメープルシロップを使う。

果物はいつもより少ないし、シード類は入っていない。

けれども、これはこれで私の味、ほっとする。

久しぶりにグラノーラを作って感じたこと、

それは私にとってグラノーラは自由だということ。

確かに毎回同じ手順をふむ。

けれども中に入れる具は、その時、その時の気分で変わっていく。

うちにあるものを、食べたいものを、入れたいものを。

これを入れなくては、グラノーラじゃないということは全くない。

思うがままに、欲するがままに、心のままに作り上げていく。

それが私にとってのグラノーラ、作り上げる時間はやっぱり楽しい。

バジルペースト

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2015年5月24日のてしごと、「バジルペースト」。

昨シーズン初めて作ってみたのだが、いろいろな料理に使えてとても便利だった。

パンにのせたり、パスタに和えたり。

魚と焼いたり、野菜に和えたり。

が、いかんせん、我が家にバジルの苗がやってきたのが7月中旬、

植え替えるのもなんだか億劫で、苗鉢のまま育て、大きくなったら葉を収穫していた。

そんな感じだったので、作る回数や一度に作る量がわずかしかなく、

あぁ、もっといっぱい味わいたいなと心の中にもやっとしたものが残ったままシーズンを終えた。

今シーズンは昨シーズンの想いを受け、

きちんと育てて、もっとたくさんバジルペーストを作ろうと、4月下旬にバジルの苗を購入した。

すぐにプランターに植え替え、肥料を与え、水を与えた。

するとあっという間にバジルは大きくなり、知らずしらずのうちに花芽をつけていた。

花芽!昨シーズンは見ることさえなかった‼︎

ここは一度、葉を摘み取り、脇芽を育てていかないとと思い、初収穫を行った。

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1枚1枚手で葉を摘み取り、これでちょうど100グラム。

部屋に、手に、バジルの香りがまとわりつく。

芳しい香り、指と爪の間のに残った匂いを嗅ぎながら、ペーストを作り上げる。

嗅覚からの刺激はたまらないほどに強烈だ。

いい匂いと幾度となくひとりごちる。

そして、ひとりごちたいがために、私は今シーズン、

幾度となくこのペーストを作り続けるだろう。

オートミールクッキー

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2015年5月23日のてしごと、「オートミールクッキー」。

ドロップクッキーを焼くとき、一番楽しい作業は天板に生地を落とす時だ。

いつ食べようか、誰とたべようか、どこで食べようか、何と一緒に食べようか……。

朝食代わりにしたいのなら少し大きめに、

お酒と一緒に楽しみたいのなら少し小さめに。

プレゼントにするのならみんなの手に渡るように、

外で食べるのなら誰もが食べやすい大きさに。

そんなことを考えながら天板に生地を落とすと、自然に大きさが決まってくる。

焼き上がりの、食べるときの、

そう、少し先の今によりそっててしごとをする。

それは私だけのために作るのではなく、

私とともに在る誰かのために作ること。

そういう機会があることは、とても素敵なこと。

心からそう思う。

バナナマフィン

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2015年5月19日のてしごと、「バナナマフィン」。

先週購入したバナナがいい感じに熟してきた。

これ以上置くと熟れすぎてしまうから何か作らないと!

バナナを使ったお菓子の私の定番「バナナブレッド」はつい最近作ったばっかりなので、

できれば違うものがいいなと思い、バナナマフィンを作った。

ちょっと硬めの食感が欲しいからやっぱりくるみを入れようかなと思いつつも、

それでは「バナナブレッド」と同じになってしまうので、私にとってはあまり新鮮味がない。

何かいいものはないかなとうちの中を見渡してみると。

GW中うちに泊まっていた友人から宿代として(笑)いただいたカカオフレークがあった。

カカオフレーク。苦味はあるが、食感はくるみより硬く、細かい。

けれども私の思い描いているマフィンが焼きあがるのではないのだろうか?と適量を生地の中に入れた。

この適量を決めるのは難しいけれども、

これくらいはどうだろう?という量は、私の感覚が知らず知らずのうちにわかっているはず。

そして、この食感を最大限楽しむために、バナナはかなり粗めに潰す。

柔らかさの中に、ピンと引き立つ苦味のアクセント。

今私が食べたい「バナナマフィン」はこうやって作り上げられる。

そしてこの作り上げる工程こそが、私がてしごとを愛してやまない理由の一つなのだと思う。

花開く時を待ちながら。

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花を買う時、できるだけ蕾のものを選ぶようにしている。

花開いているものも確かに綺麗だし美しい。

何より一気に家の中が華やぐ。

けれども私は、花がだんだん開きつつある姿を、

毎日変化する形を眺めたいと思っている。

たとえそれが盛りを過ぎ、枯れゆく姿であっても、

その気持ちに変わりはない。

たとえ短い時間であっても、私に寄り添ってくれたもの。

その一つ一つを大切にして暮らしていきたい。

みずみずしいものを。

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みずみずしい写真展のDMをいただいたので、

みずみずしい「Carotte la paix」を持ってオープニングに伺った。

材料の一つにヘーゼルナッツオイルがあったが、

売っている店は知っているのだが、あいにく私の近所にある店舗では売っていなく、お取り寄せになるとのことだった。

以前の私なら材料が全部揃わないのなら違うものを作ろうと思ってしまっていたが、

なぜだかこの写真展にはこの「Carrot la paix」が一番ふさわしいような気がしてならず、

ヘーゼルナッツオイルの代わりに、うちに常備してあったえごま油を使って作り上げた。

最近になってようやく材料が全部揃わなくても、他のもので代用することが許せるようになってきた。

それはもしかしたら融通がきく大人になったということだろうか?

そうだとしたらそれは全く悪いことではなく、

今よりさらに自由になるための一歩、そんな気がしている。

みずみずしい写真展は、中目黒にあるPOETIC SCAPEで6月14日(日)まで開催されている

エレナ・トゥタッチコワ展『After an Apple Falls the Tree, There is a Sound』

ご興味のある方はぜひ!

バナナブレッド

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2015年5月11日のてしごと、「バナナブレッド」。

バナナブレッドの作り始めは、バナナを熟成させること。

買ってきたばかりのバナナはあまりにもフレッシュすぎて、

出来上がりの味が爽やかになりすぎる。

そのまま常温で何日か置く。この時期だと1週間前後か。

熟成が始まると、熟したバナナの甘い香りが広がる。

バナナの皮が日増しに黒くなっていく。

あともう少し、あともう少し……。

毎日、毎日、バナナとにらめっこ。

とそうこうしているうちに、バナナブレッドにするための一番美味しい時期は過ぎ去り、

潰しながら、あぁ、あと1日早かったらと後悔することも多々ある。

今回は少し遅すぎた。金曜日、もしくは土曜日がベストだったかも?

幾度となく繰り返し作っているバナナブレッドだが、

バナナの熟成時期の見極めに関しては、まだまだ修行が必要だ。

収穫

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4月下旬に購入した鉢植えのラベンダーが、

ここ数日の暖かい日差しのおかげで一気に花開いた。

下からは新しい花芽や脇芽がどんどん出始めていたので、

咲き誇っているものは収穫しようと思い、鋏をもってベランダにでた。

脇芽のその少し上で、ぱちん、ぱちんと鋏を入れる。

ラベンダーの爽やかな香りがあたり一面ふわりとひろがる。

その空気を吸い込んだ私の心はどんどん静かになっていき、

収穫するという作業に一段と集中していく。

気がついたらラベンダーの大きさは一回りも二回りも小さくなっていて、

次は私が花咲こうと、新しい花芽の存在感がぐっと増していた。

収穫したラベンダーは、もう少しフレッシュな香りを楽しもうと瓶にいけた。

いちごのジャムとムース

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2015年5月4日のてしごと、「いちごのジャムとムース」。

市場にようやく小粒のいちごが出回り始めた。

このいちごを見つけたら、やっぱりジャムを作りたくなる。

ヘタをとって洗った後、鍋の中に砂糖とともにいれて、一晩おく。

朝起きて鍋の蓋を開けてみると、砂糖は見事に消えてなくなり、

透き通ったガーネット色をした煮汁となってそこに在る。

うっとりするほど美しい。

鍋を火にかけるとすぐに台所中が芳しい華やかな香りに包まれる。

ことことことこと30分、さらさらしていた煮汁がいつしか粘りを持ち、

果肉の赤さを一層引き立たせるかのようにまとわりつく。

深みのあるガーネット色、さてさて、どうやってより一層ひきたたせようか?

5日に遊びに来る海外からの友人のためにつくったいちごのムースにかけるのはどうだろう?

乳白色のピンクに透き通ったピンク、その上に絡まる深いピンク。

うん、完璧だ。

甘夏のパウンドケーキ

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2015年5月2日のてしごと、「甘夏のパウンドケーキ」。

先日作った「土佐文旦のパウンドケーキ」と同じく、卵は別立て、

少しの間この手順で作り、しっかりと自分のものにしていきたいと思っている。

パウンドケーキの味見をする時は、切れ端を食べる。

少し硬めに感じることもあるが、あまり気にしたことはない。

作り手の私だけが食べられる、大事な大事な一切れ。

どんな風に焼き上がっているか、そのことを楽しみに口にする。

今回は無塩バターを使い、粗塩をひとつまみ入れたせいか、

バターの風味がものすごく豊かだった。

口の中にはいるとふわりとバターが香り、

そしてその後に甘夏のマーマレードのほろ苦さがやってくる。

うん、初夏の味、生地もしっとり、どんな飲み物にも合いそうだ。

レシピにはホイップクリームを添えてと書いてあったが、まだこれは試してみていない。

いつかやってみようと思っているが、ホイップクリームを作るのが、うん、少し面倒臭そうだ(笑。

けれども、きっといつの日かパウンドケーキの隣に添えられているのだろう。