2015年10月26日のてしごと、「ふわふわベレー」。
つま先から編む靴下が完成して以来、編物熱は復活したが、自分でデザインしたものを編むまでには行かず。
そのリハビリとして、「こんな糸で編んでみたい」からの作品を編み終えた。
この帽子は、このベレー帽を編むために毛糸を一緒に買った
縫いもので生計を立てている友人の元に行くことになっている。
彼女とこの毛糸を買ったのは、2014年12月31日。
急に会うことが決まり、お昼ごはんを一緒に食べた。
手を動かすことの楽しさを語りながら食べたとんかつとシャンパンは、
今でも記憶に残っており、昨年を締めくくるのにふさわしい昼ごはんだった。
別れ際に来年、つまり今年はどんな年にしたいか?とお互い語り合った。
私はその質問に対し、こんな風に答えたと覚えている。
「海の底で沈んでいたけれど、もがきながら、海面の光を求めて上へ上へと泳いでいくイメージ。
最後にはその光を掴むために海面から顔を出し、新しい世界をみている」と。
それは朔日冬至にわが家にやってきた写真にとてもよく似た答えだった。
青を基調に、横たわる女の人と、水面、そしてそこを照らす黄金の光。
私はその作品にとても強い聖性を感じ、買い求めたのだった。
あれから10ヶ月が過ぎ去り、今年も残すところあと2ヶ月あまりとなった。
さて、私は彼女に話したように、海面を目指し、泳ぎ続けているのだろうか?
途中でもがき苦しんでいるのだろうか?
そして、海面の、その先にある光をつかめるのか?
その答えは神だけが知っている。