以前、キャンプ関係の先輩に、
「お前の目線はあれだな、上からじゃなくて、外からだな。」
とことあるごとに言われ続けた。
外から見ているつもりは全くないんだけどなぁと、
なにを言われているのかさっぱりわからなかった。
けれどもここ最近、フィルムが現像から上がってくるたびにいつも思うのは、
私の写真は「静」だということ。
8月に撮った1枚。
喧騒としていて、猥雑で、いろいろな音や言葉、匂い、色が飛び交っている街なのに、
なぜか私が撮ったこの街はそんなことをほとんど感じさせない。
まるで遠くからその場を見るように、俯瞰した事象がそこにある。
「外から目線」、先輩が言い続けたことはあながち嘘ではないのかもしれない。