BGMは出来上がりの味を左右するか?

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うちにあった最後の甘夏でマーマレードを作ろうと思い、

先ほど下ごしらえを完了した。

ここから煮込むまでの間、数回水を替え、明日の夜仕上げるつもりだ。

柔らかめにしてトーストに塗るか、

固めにして刻んでパウンドケーキの中に入れるか。

まだどのように仕上げるか決めていないけれども、

このGW、我が家にやってくる人たちのために、

クリームチーズとともに食卓にあがるのは間違いないだろう。

最近はよくCDをかけながらてしごとを行っている。

今回選んだCDはナット・キング・コールの歌をピアノジャズにアレンジした

Marcus Roberts Trioの『Cole after midnight』。

さて、出来上がりの味はこのCDのように甘くハッピーになるのだろうか?

檸檬のマーマレード

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2015年4月12日のてしごと、「檸檬のマーマレード」。

夜中にマーマレードを作り、一晩味をなじませるためにそのまま冷ます。

朝、蓋を開けた時、一体どうなっているのだろうか?

その瞬間に毎回必ずと言っていいほどドキドキする。

ゆるくない?かたくない?

ちょうどよくぷるんとなっている?

へらで崩したらゆるいゼリーみたいな感じに出来上がっている?

私にとって自分好みのマーマレードを作れるかどうかは、

どれくらいまで煮詰めたか、それに尽きる。

足りないと水っぽくなる、やりすぎると固くなる。

それは経験を積んだからといって自ずと時間が決められるものではなく、

その都度使う果物と対話し、自分の感覚、直感を信じて煮詰めていくしかない。

これくらいなら?という状態の煮汁を何度も何度もたらしてみて、

冷めた時の固まり具合を想像する。

これで大丈夫、あともう少し。

その塩梅と毎回毎回格闘している。

そして、答えなどでるはずがないその格闘があまりにも楽しいので、

私は何度も何度も繰り返し同じ果物を使って、

マーマレードを作っている。

土佐文旦のパウンドケーキ

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2015年4月12日のてしごと、「土佐文旦のパウンドケーキ」

先日『すてきなあなたに6』大橋鎮子編/暮らしの手帖社を読んでいた時に見つけたレシピで焼き上げたパウンドケーキ。

レシピでは夏みかんの砂糖漬けを使っていたけれども、

ちょうどピールみたいな土佐文旦のマーマレードを先日作ったので代用した。

パウンドケーキを作る時、私はいつも卵を卵黄・卵白を一緒に入れていたのだけれども、

このレシピでは卵白をメレンゲ状にして別立てにして、ベーキングパウダーは使用しない。

どんな感じに焼きあがるのかなと興味を持ち、作ってみた。

外身はかりっと、中身はふんわり柔らかい感じに焼きあがるのかと思っていたら、とんでもない。

確かに外見はかりっとしていたが、中身はとてもきめ細かいのに、しっとり、ずっしりしている。

その中にふわりと香る土佐文旦、酸味と苦味が一緒に口の中にやってくる。

たまらない。

中に入れる柑橘類を変えることで何通りの味が楽しめそうなパウンドケーキ。

これからの季節、何回も焼き上げそうな予感でいっぱいだ。

檸檬

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春から初夏にかけて柑橘類を使ったマーマレードを作ることが多いです。

その中でも檸檬のマーマレードは特別な一品。

匂いの爽やかさ、華やかさ、

食べた時の苦味と甘酸っぱさ。

私の中では檸檬に勝るものはなく、大好きなマーマレードなのです。

トーストに塗って、ヨーグルトに入れて、ケーキに添えて。

さてさて、今回はどうやって食べましょうか?

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レバーペースト

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お豆のピリ辛サラダ

ご縁があって、料理を二品、ギャラリーのイベントにケータリングしました。

mikihouseにいらっしゃってくださる方、友人宅での集まり等、

なにかの折に友人たちに料理をふるまうことは何度もあるのですが、

全くのパブリックな場に料理を持っていくことは初めてのこと。

作ること自体はとても楽しかったのですが、

持っていくまでの道のりが異様に長く、心臓がバクバクしていました(苦笑。

けれども不思議なことに、テーブルに置いてからは感じることは何もなくなりました。

なんでしょう、料理が私の手から放れたからなのでしょうか?

確かに料理が相手の口に入るまでの緊張感は半端なかったのですが、

何を感じてもらうか、どう感じてもらうかは相手次第、

料理もやはり作品なのだと実感した夜でした。

見知らぬ方に食べてもらうという、なかなか味わえない経験をさせていただきました。

この場を借りてGallery YUKI-SISのオーナーである寺嶋さんにお礼を申し上げます。

どうもありがとうございました。

機会がありましたら、このようなケータリングを続けていきたいと思っています。

✴︎ありがたいことに、Gallery YUKI-SISへのケータリングはレギュラー参加となりました。

次回の日程等わかりましたら、ブログ等でお知らせしたいと思っています。

みなさま、よろしくお願いいたします。

「あむかてん01」に参加します‼︎

編み物ともだち3人で「あむか」というユニットを立ち上げました。
記念すべき第1回の展示を12月23日(火)原宿デザイン・フェスタ・ギャラリー(1−G)で開催します。
私はニットライブ、一日中編む姿をみなさまにお見せします。
編むスタイルは人によってそれぞれ、あぁ、こんな風に編んでいるのかと観ていただけたら嬉しいです。
年末のお忙しい時期とは思いますが、毛糸の暖かさでほっこりぬっくりしませんか?
ご来場をお待ちしております。
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あむかは編み物ともだち三人組。
気がつけばいっしょに編んでいた。
そこに毛糸があったから。
『あむかてん01』
日時:2014年12月23日(火)11:00〜20:00
場所:原宿デザイン・フェスタ・ギャラリー(1−G)
内容:編み物の展示・販売・実演(ライブ)
3人で始まりから終わりまで編み続けます。
14:00〜16:00 編み物室内ピクニックを開催します。
随時編み物ワークショップを開催します。
いっしょに編みましょう。

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一昨年、ほぼ日ストアで購入したミトンのキット2つのうちの1つ、「エストニアンニット」のミトンが編み上がりました。

キットを見て編んでみたい!!とすぐに購入したのですが、

他にも編んでいるものがあったりと、なかなか手を出せず……。

昨年から編み始めてようやくこの7月に出来上がりました。

右手は他のものを併用して編んでいたり、編むモチベーションが上がらなかったりとかなり時間がかかりましたが、

左手は編んでいて楽しくなったのかな、結構いいペースで編み進めることができました。

メンズサイズ、父へのプレゼントです。来シーズン使ってもらえると嬉しいな。

編み込みを編んでいるときってどんな感じなの?と友人に尋ねられたことがあります。

編んでいる時は特に意識したことがないのですが、改めて聞かれると、思わず考えてしまいました。

うーん、なんだろう?リズムかな。

うん、そう!!

糸を変え、編み込んで模様を作っているとき、なぜかリズムを感じます。

今回の場合は、紺・白・紺・白・紺・紺・白とか、紺・紺・紺・白・白・紺・白とか。

小さく口の中で糸の順番を口ずさんでいると、

知らず知らずのうちに身体が自然に糸の配色を憶え、手が勝手に動いていきます。

頭で憶えず、身体に染み込んでいったもの、リズミカルにどんどん編み進んでいきます。

残念なことにずっと同じ配色ではないので、一段一段ごとにリズムを覚え直す訳ですが、

それでも、このリズムを身体で感じながら編むことがとても楽しく、心地よくなってきます。

今回感じたリズムは、このミトンだけのもの。

そして私は、また編み込みのリズムが感じたくなり、

近いうちに編み込みの何かを作っていることでしょう。

『奏でる、響く。わたしのグラノーラ』vol2がnunocotoに掲載されました!!

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赤ちゃんのための手作りキット通販サイト「nunocoto」に連載中の『奏でる、響く。わたしのグラノーラ』の2回目を掲載しました。

今回はグラノーラを使ったお菓子、『友だちが来る日のグラノーラ』を。

台所にグラノーラがあるとついついつまんでしまう私ですが、

あまりにも形が小さくて食べにくい……。

あれもこれも一緒に食べたいのに、どうしてもひとつずつの素材になってしまう。

レーズン、麦、いちじく、アーモンド、えーと、えーと。

どうにかして一緒に食べる方法はないかしら?と考えていたら、

チョコレートで包みこむのはどうかしら?とふと頭の中に浮かび、

このレシピを作り上げてみました。

普段は焼き菓子やゼリーなどを作ることが多いため、

チョコレートを扱うことに多少の戸惑いはありましたが、

一度溶かしたものを再形成する楽しさは、まるで図工の時間のよう。

まるくするためにただひたすら手を動かす行為で心が無になったと思いきや、

ちゃんと元通りに固まるのかしら?というドキドキ感がそのあとプラスされ、

なんともいえないひとときとなりました。

そして出来上がった味は、予想通り!!

やっぱりグラノーラとチョコレートって相性がいいよねと、

私自身がまた食べてみたいな、作ってみたいなというレシピを

作り上げることができました。

さぁ、これから夏本番!!

チョコレートを扱うにはちょっと難しい季節になりますが、

折りをみてこのグラノーラボールを作っていきます。

そして、少しずつこのレシピに変化を加えていきたいです。

20140614_寫眞譚オープニングパーティ

私が所属している写真グループ、寫眞譚は6月10日(火)〜6月22日(日)まで、

寫眞譚第二回写真展『五重奏』をNADAR/TOKYOにて開催しています。

6月14日(土)、今回の展示を記念してささやかなオープニングパーティをギャラリーにて行いました。

パーティの料理担当はもちろん(!?)私。

今回のパーティ料理のコンセプトは、冷えていても美味しいもの、立っていても食べやすいもの。

そんなことを考えながら、メニュー7品を組んでいきました。

メニューを組むのはそんなに難しくなかったのですが、

どちらかというと味を決めるのが難しかったです、はい。

私の味を食べ慣れた方もいらっしゃれば、初めて食べる方もいらっしゃる。

濃くするか、薄くするか、それはどの一品にするか…。

天気によって味をどのように調整していくか…。

バランスの良い味、バランスの良いメニューの着地点ってどこにあるのだろうかと悩みつつも、

スタート時間との闘いもあり、一品、一品、手順を迷わず、

ひたすらていねいに作っていくことが、私に出来る精一杯でした(苦笑。

 

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3種のディップ(かぼちゃとレーズンのディップ、さつまいもとくるみのディップ、レバーペースト)

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茗荷の甘酢和え、鶏肉の酒蒸し

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レアチーズケーキ、自家製いちごジャムを添えて

(撮影:Gaku)

実り多き豊かな時間をみなさまが過ごすことができ、

ここから新しいご縁が広がっていくお手伝いを、

私の料理が気負わずにすることが出来ていたら、こんなに嬉しいことはありません。

願わくはまたみなさまに私の味を食べてもらう日がやってきますように。

どうもありがとうございました。