ここ最近、料理の途中過程をフィルムで撮ることにはまっている。
この行為が面白くて、楽しくて、私の心をわしづかみにする。
途中過程の料理は、生々しくて、野生的で、
出来上がった料理とは別の美しさがそこにはあり、
それを残しておきたいのだと思う。
iPhoneでも撮るのだが、
見返した時、その時のことを思い出すことは、フィルムと比べられないくらいわずかだ。
iphoneで撮るのは記録のためで、
フィルムで撮るのは記憶のためなのではないかと、
私自身はそう解釈している。
料理写真はセルフポートレートだと常々思っているのだが、
この途中過程の料理も、
れっきとしたセルフポートレートで、
おそらくこちらの方が素の私なのだと思う。