le1er.07.2017

差し入れのジェラートを持って「スナック  ヨ」へ。横山さんが本日限定でスナックのマスターをするというので顔を出した。もともとこのお店の常連さんやら、私みたいに彼の友人やら、店内はいつも人手いっぱいだった。ぽんちゃんに会いたいなぁと思っていたのだが、今日はお留守番で会えずじまい。いつか会える日を楽しみにしていよう。

遅くに聖司さんの展示を観に来た順平くんと会う。間も無くイタリアの出版社から写真集を出す彼、刷り上がり見本を見せてもらった。ご両親の自死をモチーフに家族についてまとめられた写真集なのだが、見ているうちに高校生の時に亡くなった友人を思い出した。あの時、怒りにも似たやるせない気持ちは一体なんだったのだろうか?久しぶりに彼のことを思い出した。写真が記憶を引っ張り出し、新たな感情を生み出す。いい夜だった。

le1er.07.2017

夜、出かける用事があるというのにるうにiPhoneを囓られた。画面にはひびが入り、その上液晶の1/3は流れてしまいまっくろくろすけ。再起動したらなんとかなるかと思い電源を落としたはいいものの、今度はタッチパネルが効かない。踏んだりけったり……。しょうがないので行く場所の情報を紙にメモして出かけることにした。

5月のBBQで出会った人が西荻窪にジェラットリアをオープンすると話していたので行ってきた。この後会う友人への差し入れ、そして私がそこまで歩いて行く時のお供に。ミルクのジェラート、ちょっとだけルバーブをおまけしてもらう。むしむししている梅雨の夜、口の中だけは冷たくひんやりとしていて心地よかった。

口の中が冷えると頭も切り替わるらしく、るうに壊されたiPhoneはきっとデジタルデトックスするためだったのに違いないと思えるようになった。甘くて冷たいものの力は偉大だ。

le1er.07.2017

先生の異動によって月1度の定期通院の病院が変わって半年経つ。病院の前には野原が広がっていてとても開放的だ。下を見下ろすと一面のシロツメクサ、その中にアカツメクサ。早口言葉が言いたくて、あるかどうかわからないけれど、キツメクサを探した。

シロツメクサ、アカツメクサ、キツメクサ。

シロツメクサ、シロツメクサ、アカツメクサ。

le30.06.2017

トークショウの後、岡村さんに貸していたCDを取りに祐天寺にあるpaper poolへ。思いの外お腹が空いていて、あっという間に頼んだ料理を平らげた。トークショウの感想を友人たちに話したり、なにか別のことで談笑したり。トークショウでかなり集中していた気持ちがゆるゆると解き、帰路につく。いい夜だった。

le30.06.2017

田中くんと村越さんのトークショウを聞きにガーディアンガーデンへ。「こういう場で村越さんと話をできるようになった」と話していたのが印象的だった。去年田中くんに会った時「賞が獲りたい」と言ってたものね。本当によかった。トークショウは静かに密やかに進んでいき、その静謐さとは反対に会場はじわりじわりと熱くなってきた。「いろいろやったけれど写真しか残らなかった」という村越さんの言葉が印象的だった。

個展を終えてからというもの、なんで私は写真を撮っているのだろう?と考えることが多々あった。いやいや、私が撮らなくてもいいでしょう?と。けれどもお二人の話を聞いているうちに、写真を撮り続けたくなった。お二人の写真に対する熱が私の身体の中にするりと入り込んだのかもしれない。そしてそれはこの日一番の収穫に違いない。

le30.06.2017

綾子さんの展示を観に銀座へ。仄暗いバーにある、少しだけ開放されたスペースに並んだ白磁の作品たちは、なんだか艶っぽく見えた。いつもは凛とした強さを感じるのだけどなぁ。場所の影響って本当に不思議で面白い。

壁にかかった花器が素敵だった。四角く平べったい花器。この花器に生花ではなく、節子さんのワイヤーの花を飾ったら似合うだろうなぁと思った。想像は楽しい。

le28.06.2017

聖司さんのオープニングに、Poetic Scapeへ。『Each Little Thing』、このシリーズは私にとって熱量が高く、長い時間観ていると火傷をしてしまう。一枚一枚を短時間で、そう、ぱっぱっぱっぱっとスライドのようにテンポよく脳に憶えこませながら観るのがちょうど良い。ただ何故だろう、今回はそうではなく、一枚一枚じっくり観る方が心地よかった。それはもしかしたら、ディレクターの柿島さんがこういう風に観て欲しいと考えてセレクトし、並べたからかもしれない。なんにせよ、このシリーズを新しい感覚で観られるようになったのは、私にとって大きな収穫になったことは間違いない。

大手町のお花屋さんでお世話になっていたゆきちゃんが恵比寿に異動してからというもの、このギャラリーに行く時にはゆきちゃんからお花を買ってから歩いて向かう。歩いて15分、展示を観るという高揚した気持ちを少しずつ落ち着かせるにはいい距離だ。

le28.06.2017

川内さんの展示を観に森岡書店銀座店へ。なんとなく「白く」て「軽やか」というイメージを持っていた川内さんなのだが、ここに広がっていたのは「黒く」て「どっしり」していた。まるで大地に根をしっかり張っている生命のような、でも何かをきっかけにさっと飛び立てる身軽さを合わせ持っているような。入口右側の大きな写真がよかった。鳥たちがいっせいに飛び立っている写真。それはまるで、古いものを脱ぎ捨て、新しい世界に迷いもなく飛び込んでいくような感じがした。女性特有の潔さ、男性には少し難しいかもしれない。

le25.06.2017

梅仕事のラストを飾るのは、梅干し。塩分13%、氷砂糖10%が我が家の味。今までジップロックを使って漬けていたが、年を追うごとに量が増えていき、今年から琺瑯容器で漬けることにした。この上に竹の皮を被せ、重石を乗せる。蓋を開けるのは約1ヶ月後、黴が生えないことをひたすら祈りながら床下へ置いた。