le12.07.2017

私はフォント萌えすることが多い。文字の形とそれで書かれる単語や文章にものすごく惹かれる。それは私にとって意味をなさないことの方が多いのだが、それに意味を持つ人もいるわけで、その人たちも妙に気になる。

これはおぐちゃんと森岡さんのところに行ってからというものの気になってしょうがなかった注意書きだ。消火栓があるからこの前にものを置くなと書いてあるのだが、既に花壇になっている。消火栓はどこにあるのだろうか?すぐに使えるのだろうか?それとももうこの注意書き自体が意味をなさないのか?気になってしょうがない。

le12.07.2017

森岡さんのところで開催される大安会へ。展示のたびにいろいろな方たちと森岡さんのところで会うが、今日はそこに集う方たちが集まる会。いったいどんな方たちがいらっしゃるのか、興味しんしんだった。ドキドキもしたし、ワクワクもした。が、友人のまきちゃんと大西くんの顔をみたらなぜだかほっとした。ここから新しいご縁が生まれるといいなぁ。楽しい夜だった。

ところで、森岡書店のあるビルは昭和初期に建てられたものなのだが、外装はもちろん内装もなかなか味があって好きなビルだ。オフィスが入っているため、なかなか立ち入ることが憚られるが、なにかの機会にビル1棟見学をしてみたい。新しい私の夢の一つができた。いいことだ。

le10.07.2017

杏ジャム、夏の始めに作るもの。今シーズンは2キロの杏で、毎年同じレシピで2種類のジャムを作った。これは杏のみのもの。色が少し濃い。

夏のお気に入りのデザートは、バニラアイスにこのジャムとグラノーラをかけて食べるもの。今年は何回食べるかしら?おそらくるうと取りっこだけど、絶対あげない。久しぶりの梅雨空の朝、そんなことを考えながらヨーグルトにかけて食べた。

le09.07.2017

お昼ごはんを食べたあとは、由佳ちゃんの展示を観に新宿へ。さまざまな造形作家の作品がホテルのロビーに並んでいた。由佳ちゃんは天然石とシルバーを使ったジュエリーを使っているのだが、見た目は少しごついのに、身につけると女性的に見えるから不思議だ。おそらく彼女の使う石が彼女のデザインによって、さまざまなものが流れ出すからなのだろうなと思う。ボーナスも出たことだし、淡いピンク色の石でできたペンダントヘッドを購入した。濃茶の皮が似合いそうだ。

私はこのホテルを初めて訪れたのだが、長岡の友人は東京に来た時に何度か泊まったことがあると話してくれた。いつも思うのだが、東京に来る人の方が、東京のスポットのことをよく知っているのではないだろうか……。一部屋ごとにインテリアのコンセプトが違うこのホテル、なにかの機会に一度泊まってみたい。

le09.07.2017

仙川に行ったのだから、お昼ごはんは幡ヶ谷で食べようと美智子ちゃんのお店へ。ランチ営業を始めたのは知っていたのだが、なかなか行くことが出来ず、ようやく訪れることができた。ランチワインをつけたら、なんとも贅沢なお昼ごはんになってしまった。夜ごはんは簡単なものにしよう。

それにしてもお昼でも選ぶものはあいもかわらずコンフィなんだなぁと、自分の好みがぶれないことに苦笑いしてしまった。いつもと同じものがいいのか、それとも冒険するのが嫌なのか。どっちだろう?と考えても結局答えは出なかった。きっとどっちもどっちなのだろうなぁ。

le09.07.2017

はるかちゃんの展示を観に仙川へ。仙川は子どもの頃何度か訪れたことがある。既にその面影さえ覚えていないが、今日降りた時に感じた街感は全く残ってなかった。コーヒーショップがあったり、インテリアショップがあったり。大抵のことはターミナル駅まで行かず、ここで完結してしまうのではないかと思ったほどだ。それにひきかえ、私が使っている駅の変わらなさといったら……。思わず苦笑いしてしまった。

キャビネサイズの写真たちは手に持つとすっぽり収まって、そのはまり具合が心地よかった。12月の個展はこのサイズをメインにして組もうと決めた。できれば手焼きでチャレンジしたい。

le08.08.2017

おぐちゃんと1年半ぶりに会う。川内倫子祭り、森岡さんのところで写真を、POSTで映像を観る。映像はムクドリ(だと思うが)が群れをなして飛んでいる姿が印象に残った。さざーっ、さざーっと屋根の上を飛んでいるのだが、その姿は巣に戻るのではなく、新天地に飛び立つように感じがした。また波のようにも見えた。なんだか見習いたい潔さだった。その後、この日のメインイベントである聖司さんのトークショウへ。漱石の『夢十夜』が読みたくなった。そこにあったから写真として残っているにもかかわらず、なんだかそれは夢まぼろしのように私たちの前に形を現す。それは今にも消え入りそうなのだが、観ているうちにじわりじわりと身体の中に入り込み、いつのまにか私たちに取り込まれ、一部となる。そしていつかそれは私たちの夢となって現れる。作品と私たちは途切れることなく循環していく、新たなものを取り入れながら。そんなことを思いながら話を聞いていた。

おぐちゃんと一緒にいると、のんびり、ゆったりした気持ちになる。急いでいるのが馬鹿らしくなって、まぁ、なんとかなるよと思えてしまう。それはきっとおぐちゃんのもつ雰囲気が持っているものなのだろうな。ありがとう。

le07.07.2017

藤原さんの展示を観に蒼穹舎へ。故郷の滋賀の写真たち。初めて藤原さんの作品を観たのは、めちゃくちゃかっこいいポートレート(ジャズミュージシャンだった、はず)で、ドライでそしてクールな感じがした。今回はそんなことはなく、琵琶湖周辺の風景が多いためかとてもしっとりしていた。水がしたたっている、ぽたり、ぽたり。そんな感想を藤原さんにお話したら、あれは素材がめちゃくちゃかっこいいからだよと笑っていた。また水を撮るのはすごく楽で心地よいとも。きっとこれは雪国の人が雪を撮るのと同じ感覚なのだろうなぁと思った。自身の身体の中に、幼い頃から染み付いている何気ないもの。果たして私にとってのそれはなんなのだろうか?そんなことを考えつつ会場を後にした。

le04.07.2017

今シーズン初の台風がやってきた。まだ沖縄の先にあるというのに息苦しい。じっとしている分にはいいが、少し動くとひゅーひゅーいうので会社にも行けない。シーズン初めじゃ身体がまだ慣れてないからしょうがないかと自分で自分を納得させる。こういうことに融通のきく会社でよかった。

寝ていても辛いので起きてできることをと、たまりにたまったフィルムスキャンを。沼垂のZINEを見ながら沼垂の写真を。もう3ヶ月経つのかと初夏のような日差しをモニター越しで眺めていた。

le02.07.2017

先週ピロリ菌除菌のお薬を飲んでいた。アルコール禁は知っていたのだが、まさかコーヒー禁だとは知らなかった。聖司さんのオープニングで会った咲恵ちゃんから、咲恵ちゃん自身が焙煎したコーヒーをもらっていたのだが、除菌中で飲めず……。除菌後のご褒美にしようとるうに取られないようにカウンターにずっと置いておいた。そしてようやく飲める日がやってきた、ばんざーい!

咲恵ちゃんのコーヒーは軽やかで明るく、そして少しだけお日さまの味がした。それはまるで咲恵ちゃんの写真のようだった。